2014年10月28日火曜日

新潟県南魚沼市「鈴木牧之記念館」

2014年 10月 28日 (火) 小雨 


●今朝の仙台市太白区は小雨が降る寒い朝で、気温は9℃でした。

 寒さに我慢できずに、この秋初めて事務所の暖房のスイッチを入れました。


●10月25日(土)は午前3時に仙台市太白区を出発し、東北自動車道~磐越自動車道~北陸

 自動車道~関越自動車道と約550km走行し、「北越雪譜」で有名な新潟県南魚沼市塩沢に

 ある「鈴木牧之記念館」に行ってきました。

 道中、会津平野は朝霧が立ち込めて見通しが悪かったのですが、越後平野は稲刈り後の「藁」を

 田んぼで燃やしていて、その煙が一日中漂い見通しが効きませんでした。




 ●文人  鈴木 牧之

 鈴木牧之(ぼくし)(本名:儀三治)は、越後の雪深い生活を伝えるために、四十年の歳月を費や

 し、天保八年(1837年)に、山東京山の協力を得て「北越雪譜」(版元「丁子屋文渓堂」)を世に出

 しました。発刊後の「北越雪譜」は、江戸で話題に昇り二編も出されて大評判となります。「雪」と

 いえば引用に使われ、昭和十一年(1936年)には岩波文庫が活字本を出版し、以降は国内外で

 読まれています。

 牧之は、明和七年(1770年)一月、塩沢村に生まれ、父親の影響で、幼い頃から学問や俳諧、書

 画に励み文人として盛んに文芸を行いました。その反面、家業の縮仲買い、質屋へと精を出し、

 地域の飢餓救済にも尽力して、鈴木家を塩沢屈指の地位に築いた地主という顔もある人でした。

 館内には「北越雪譜」の初版本をはじめ、牧之の遺墨や京伝、馬琴、一九など一流の江戸の文

 人と交流したことを物語る資料、また牧之が、当時の山村秋山郷の様子を客観的に記録し、民俗

 学的にも高い評価を得ている「秋山紀行」関連の展示もあります。

 鈴木牧之記念館には遺墨や雪国に関係する資料を展示して、牧之の時代に生きた人々の素朴

 でひたむきな暮らしぶりを今に伝えています。


 ●江戸のベストセラー 「北越雪譜」

 紆余曲折の末に出版され、当時ベストセラーとなった「北越雪譜」には、越後の雪についてと、雪

 国に暮らす様子、越後縮、越後の不思議、自然、生き物、わざわい、祭りなど全部で一二五話、

 挿絵五十五図が収録されています。

 地方の伝説を興味本位に書いたものではなく、雪崩や吹雪の話のように生々しいまでの雪の恐

 ろしさや、雪のない地方の人には実感しにくい、雪国の本当の姿などを記した七冊の書物です。