2013年3月31日日曜日

直葬(choku-sou)について

3月31日(日) 仙台市太白区は曇り空、寒い朝


●平成24年度最後の日、明日より平成25年度となります。

●先日、車両で移動中にラジオを聞いていると、「直葬(choku-sou)」という言葉が流れてきました。
 初めは「産地直送」などの「直送」かと思い聞いていると、現在行われている葬儀の一つの手法で
 あることがわかってきました。正直、葬儀での「直葬」との言葉を聞いたのは初めてでした。
 

●「直葬」とは、葬式をせず火葬だけをすることです。これまでの通常の葬儀といえば、人が亡くなっ
 て死亡⇒仮通夜⇒通夜⇒(火葬)⇒葬儀・告別式⇒火葬と流れるのが一般的なケースでした。
 これに対して、死亡⇒火葬と、途中の儀式・イベントを取り払って行うのが「直葬」です。費用的に
 は十数万円から引き受ける葬儀社もあるようです。

●正式なデータを探してみたのですが見つかりませんでした。しかし、ラジオ番組内で紹介していた
 関東地区のある葬儀会社の推定では2010年の時点で関東地区の25%、中部地区の15%が
 直葬とみられています。

●「直葬」が増加している要因とは。
  1.社会格差が広がり、生活困窮者が増加し、経済的に費用負担が難しい。
  2.宗教離れ。
  3.死亡年齢の上昇により、社会的儀礼としての葬式の必要性が薄れた。
  4.葬式を金銭や時間、手間の点で「無駄」と考える人々の増加。

●直葬に限らず、年々葬儀はコンパクト化・省力化されているのは事実です。葬儀・告別式でなく、
 「お別れ会」や「家族葬」なども増えています。しかし、中には「葬祭会館での葬儀は、セレモニー
 的であまりにも味気ない」という人もいます。

●先月、お世話になった方の告別式に参列した際に、大量の白菊で飾られた祭壇を見ていて、ふと
 「白菊で装飾された祭壇を見たのは久しぶりだな」と感じました。

●現在はほとんどの方が病院でお亡くなりになり、そのままご自宅へは帰らず、葬祭会館へ直行し   
 ます。なぜならほとんどの方はマンション暮らしのため、マンションのご自宅へはご遺体を運べな
 いためです。
 そのため、仙台市内でも近年の葬祭会館の建設ラッシュは目を見張るものがあり、今現在も継続
 中です。私の自宅の近くにも、全国規模の葬儀社が現在葬祭会館を建設中です。

●実際に直葬を行った人たちはそこに合理性を感じているのでしょう。しかし、葬儀には必ず必需品
 であった「お花」などは販売量が減少しているようです。
 「葬式でお金を使ってくれないと困る」と考える業界の思惑と、「葬式は死者とのお別れをし、心に
 区切りをつける大切なイベント」との思い入れもあるようです。

●ふと、先日のラジオ番組を聞いて「直葬」というものを少々個人的に考えてみました。
 奥会津・昭和村で撮影されたNHKの記録映像「雪の墓標」に記録されている、大芦集落の全員
 が手作りで執り行う葬儀とはとはまるで正反対な現代の葬儀の風景のようです。